多摩美術大学「多摩教育の会」主催の講習会の、覚書。
- 概要
初日は新指導要領の説明と、小・中・高の現役教員を招いたシンポジウム。(シンポジウムと言っても難しい内容ではなく、各校の実践例の紹介と、会場から挙がった質問への回答。)
- ためになったこと①図画工作・美術の役割
小学校の教諭の話した「図画工作という教科の役割」がよかった。
————以下、意訳。
同じテーマを与えても当然、アウトプットは変わってくる。当たり前だと思うこのことが、実は結構重要。新指導要領にも「主体性のある学び」が言葉を変えながら度々出てくる。作品に違い(個性)が出てくることは、児童・生徒に「こうしてみよう」「こう描きたい」という主体性があった証拠。(「ここに何を描きなさい」と指示するだけでは、作品に違いは出てこないよね。)
また、こうして同じ教室の中でたくさんの違いが共存することは、自動的に「活動を通した対話的な学び合い」を生じさせる。(簡単に言うと「え、それどうやったの?」「わ、いい色使ってるね」という会話が勝手に生まれるということ。)異なる「もの」「こと」が共存して、そこから対話が生まれるというのはまさに、これからの社会で生活を送るためには欠かせないことで。それを体験できるのは大切な役割だなと。
(…この先生、話がうまい。わかりやすい上に、扱う言葉がいい。)
- ためになったこと②
「自分は児童・生徒に何を教えたかったか、何を考えて、何を身につけて欲しかったか」を何度も考えること。課題設定時は当然だけど、授業が終わったときに振り返ることも大切。与えたテーマから外れたなぁと思う作品ができたなと思ったときにも、この振り返りは大切。なぜなら、「生徒に教えたかったこと」が達成されているならそこまで外れたことではないから。(結局、評価つけるときの規準もこれですね)
- ためになったこと③実体験の大切さ
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