“優しい人って怖いよ
だってどんなふうにしたら
人が傷つくのかよくわかってるから
優しくできるんじゃない?優しい奴ほど 人を傷つける方法を
たくさん知ってるんだよ”
「青野くんに触りたいから死にたい」
椎名うみ(しいなうみ) 著
アフタヌーンKC 2017/6/23発売
http://afternoon.moae.jp/lineup/739
【印象】
こりゃ泣けるわ度
★★★★☆
笑える度
★★★★☆
なんかちょっと怖い度
★★★☆☆
表現がちょっとエロい度
★★★☆☆
ストーリー概要(本家引用)
天然少女・優里ちゃんと、その彼氏・青野くん。ごく普通のお付き合いをしていたふたりだが、ある日突然、青野くんが「いなくなって」しまう……。絶対に結ばれないし、触れ合えないふたりの、でたらめで切実すぎるラブ・ストーリー。
装丁がいい。
「ジャケ買い」的なやつです。装丁が格好いいから読んでみました。
文字で遊んでいる表紙だから、川谷デザインかなと思いましたが、調べても装丁の名前は出ず。誰なんだろう。
(でも、装丁とアフタヌーン本家のロゴは違いますね。)
何気ない動きに、行為に、切なくなる漫画
とてもとても好きな人が死んだら、どういう反応をしますか?
この漫画は、主人公の彼氏「青山くん」が、わずか20ページ足らずで、「いなくなり」ます。
主人公は、「いなくなった」彼に会って、壊れて、なだめられて、冷静になったかと思えば号泣して。
「青山くん だぁ〜」
「あ〜〜〜〜〜〜」
「連れてって〜」
「連れてって〜」
と、触れられない彼に抱きつこうとしながら泣きます。
大切な人がいる人にとって、この2ページは、共感して泣きそうになるものだと思います。「そうだよね、連れてってほしいよね。」って思ったら、泣きそうになると思います。(泣いた)
見る人によってきっと感想が分かれる(と思う)
「LINE漫画」のレビューでは「〇〇しているところに吹いたw」みたいなコメントが多いです。
多分、ギャグタッチのイラストとか表情でそうなるのかなと思います。
逆に、私みたいに「泣ける〜〜〜」という人もいると思います。
きっと、絵柄が違って、自分の状況が違うと、感じ方は異なるのではと思います。
読み手にとってもっとも「大切な人」が今、交際相手や結婚相手なのか。それとも、親や子供なのか。それだけでも違うと思います。
「軽い気持ちで読めるのになぜか泣ける」ものを読みたい、という人におすすめです。
(性的な表現を隠喩しているんだろうなぁ、という描写も出てきます。)
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